X308 JOURNAL

X308  ·  A JUMP STARTER

自前の一発

毎回ブースターケーブルを頼るのは大変だから、モバイルジャンプスターターを一つ。実際に試したら、一発始動でした。

日誌·2026.08.23·約3分

電気泥棒の正体は、まだ捕まえていません。満充電にして暗電流を測り、ヒューズを一つずつ抜いていく——あの日誌に書いた点検は、正直まだ手をつけられていない。それでも、いつまた止まるか分からない車と付き合う以上、手ぶらでは走れない。だから、保険を一つ持つことにしました。

買ったのは、BELLOFの「モバイルバッテリージャンプスターター 7800mAh」。名前のとおり、ジャンプスターターとモバイルバッテリー、それにLEDライトを一つにまとめた、手のひらサイズの道具です。

きっかけは単純で、毎回ブースターケーブルを引っ張り出して、もう一台を横につけて……という段取りが、さすがに大変だったから。前に上がったときは近くにミニバンがあったから電気を分けてもらえたけれど、出先で一人だったら、そうはいきません。

トランクの床下に収まったバッテリー
上がったのは、この後ろのバッテリー(「電気泥棒をさがして」より)。今度は、電気を分けてくれる相棒を手に走ります。

実際に試してみたら、一発始動でした。赤いクリップをバッテリーの+に、黒をアースに。あとはキーをひねるだけ。もう一台を探して、向きを合わせて、ケーブルを渡して……という儀式が、丸ごと要らなくなる。この身軽さは、思っていた以上でした。

ジャンプだけの道具でもありません。スマホを充電するモバイルバッテリーにもなるし、LEDライトは通常・点滅・SOSの三段。夜のトラブルや、暗い駐車場でボンネットを覗くときに効きそうです。一つで何役もこなすのは、荷物を増やしたくない性分にありがたい。

もう、隣の車を探さなくていい。

ただ、置き場所には気をつけています。リチウム電池は熱に弱いので、夏の車内に入れっぱなしにはできない。だから「車に常備」ではなく、「乗るときに必ず持っていく」。鍵と一緒に定位置を決めて、出かける前に手に取る。それだけで、あの日の沈黙への身構えが、だいぶ軽くなりました。電池ものは放っておくと自然に減るので、月に一度は残量も見ておくつもりです。

BELLOF モバイルバッテリージャンプスターター 7800mAh(型番JSC601)。12V・ガソリン4000ccまで対応で、うちの3.2 V8もこの範囲。始動電流180A。仕様はBELLOF公式より。

電気泥棒の点検は、いずれちゃんとやります。その顛末は世話の記録に。でもそれまでは、この小さな相棒を手に、いつもどおり走ります。動いて当たり前ではない一台と、こうやって折り合いをつけていくのだと思います。